歯列矯正で気をつけたいこと

歯列矯正は、言うまでもなく歯並びをよくするためのものです。おそらく歯列矯正をしたいと思うほとんどの人は出っ歯やすきっ歯といった歯の並び方に大きなコンプレックスを持ってしまっている人でしょう。ですが、歯列矯正をするときに気をつけたいのが、これらの歯列矯正は、歯ばかりでなく顔全体の印象も大きく変わることがあるという点です。
歯列矯正はよく美容整形を同じようなものだと例えられたりします。想像をしてみてもらいたいのですが、例えば美容整形でよく見かける「二重まぶた」や唇への「ボトックス」を行ったからといって、すべての人が必ずしも美人になれるかというとそういうわけではありません。確かに、部分的にパーツを変更することは多少の医療技術があれば簡単にできるのですが、それがすべての顔かたちの人にとってしっくりと馴染むものになるかどうかというのはまた別の問題です。
美容整形の結果が人それぞれに違うのは、一人ひとりが骨格から目、鼻、口など全体とのバランスが違うためです。ひとつひとつのパーツはよいのだけれど総合してみるとあまり美しくないと思えることがあるのは、それらが調和のあるバランスとなっていないからです。歯列矯正においても、歯の大きさやアゴの骨の厚み、また口唇や鼻との位置関係は人それぞれ違います。
歯並びを良くすること=美人になることとは、常に一致しているわけではありません。治療を受けるときには部分だけでなく全体のバランスを考えるようにしましょう。